教員ブログ

造園施工・管理実習Ⅰ 学外実習

連日暑い日が続きましたが、5月25日、造園施工・管理実習Ⅰの学外実習の日は曇り空。気温も上がらず過ごしやすい日でした。まず、「日本の棚田百選」のひとつである岐阜県恵那市中野方町の坂折棚田を訪問、「モデル石積み」で布積み、谷積み、乱積みといった基本的な種類を見学し、石垣の上部を揃える天端、不安定な野面積みのひとつである八つ巻きなどを見学しました。「棚田ビオトープ」で生物の観察と田植えをした後、敷地の傾斜を測るため、簡易的な方法である「水盛り法」について説明をしました。

石垣の種類を説明

石垣の種類を説明

棚田ビオトープで田植え

棚田ビオトープで田植え

昼食の後、恵那市大井町の商業施設「銀の森」の庭園を見学しました。この庭園の設計は山田茂雄さんで、花の空間デザインは服部マリさんによるものです。お二人とも中島健さんの綜合庭園研究室で勤務された後、独立された方です。「食」をテーマとした商業施設らしく、敷地内にはブドウ棚など「食」をイメージさせる植栽があります。また、薪棚やキャンプファイヤー施設は野趣あふれる空間づくりを演出しています。

銀の森のブドウ棚は「食」のイメージ

銀の森のブドウ棚は「食」のイメージ

最後は平成記念公園「昭和村」の見学。昨年に続き学生に正面入場門前の小庭園の設計の依頼があったので、現地調査と園内を見学しました。昭和村から依頼され制作した私の現代アート作品「キノコの食卓」と「キノコの椅子」も見学しました。

昭和村の小庭園のデザインを考える学生

昭和村の小庭園のデザインを考える学生

昭和村の現代アート「キノコの食卓」

昭和村の現代アート「キノコの食卓」