教員ブログ

園芸福祉論・実習(レイズドベッドなど)

本学にはレイズドベッドといって地面より高い位置に植栽する「立ち上がり花壇」があります。木材や石材、コンクリートなどで植栽枠を作り、その中に土を入れることで、さまざまな対象者に園芸活動を楽しんでもらうための花壇です。11月4日(水)に学生は園芸福祉論・実習の授業で、高齢者の疑似体験ができるキットを装着し、車椅子に乗り、レイズドベッドで園芸活動の体験をしました。物が黄色く見え、視野がぼやけ、手足も動かしにくい。そのような中でどのように動くことができるのか、感じるのか、その支援も含め学生はよい体験ができたと思います。

このレイズドベッドにはシャボンソウ(ソープワート)が植栽されています。この植物はサポニンという成分を含み、昔から天然石鹸として利用されていました。数本のシャボンソウを摘み、軽く洗い、手で揉むと、緑の泡が出てきます。それが天然石鹸です。青臭い匂いですが、園芸福祉・園芸療法を紹介するにはピッタリの植物だと思います。

後半は、園芸福祉プログラムづくりとして屋上緑化園でサツマイモ掘りしました。例えば幼稚園・保育園児に園芸福祉活動としてサツマイモ掘りをしてもらうにはどのような手順ですれば良いのか、次回授業で園芸福祉プログラムを発表してもらう予定です。

加齢体験キットを装着し車椅子に乗りレイズドベッドで園芸活動を体験する

加齢体験キットを装着し車椅子に乗りレイズドベッドで園芸活動を体験する

シャボンソウを揉むと天然石鹸の泡がでる

シャボンソウを揉むと天然石鹸の泡がでる

屋上緑化園のサツマイモ

屋上緑化園のサツマイモ

サツマイモ掘りの園芸福祉プログラム

サツマイモ掘りの園芸福祉プログラム

サツマイモ掘りはイモが小さくても大きくても笑顔になる

サツマイモ掘りはイモが小さくても大きくても笑顔になる