教員ブログ

お金の話(授業『キャリアデザインⅠ』)

著者:佐藤

28日の『キャリアデザインⅠ』は、お金のことについて講義を行いました。

学生に「これまで学校や家庭でお金のことについて話したり学んだりする機会はあった?」と尋ねると、ほぼ全員「ない」と答えます。

このことは金融広報中央委員会HP(知るぽると)にも『金融教育は、「金融」という言葉が独特の響きをもっているために、入り口の段階で敬遠されてしまう嫌いがある。』と記されていますが、教育機関で学ぶのではなく就労してから実際の体験を通してして学ぶ人が多かったのではないでしょうか。

しかし「金融」ということばを「家計」や「やりくり」に置き換えてみると、より身近で大事なことと感じられます。

企業は業績把握のために財務諸表を必ず作成しますが、これを家庭に置き換えれば家計簿を作成することで家庭内の収支・財産の把握や管理に、またお金の持つ3つの機能である「価値保存」「価値尺度」「価値交換」を理解していれば、貯蓄や労働、購買についての多面的な理解に役立ちます。

今日の講義では上述のお金の3つの機能の他に、金利の意味や「単利」と「複利」という考え方について話しました。現状、銀行へお金を預金する際の金利を話したところ、その低さに驚いた学生もいました。

これを機会に、お金のことを考える大事さ、お金の大切さを学んで欲しいと願っています。

この問題、利息の計算を単利で行うか複利で行うかにより、解答は2つに分かれます。もちろん、どちらも正解です。

この図は単利の計算方法を示したもの、毎年同額の利息が増えていく様子が分かります。

こちらは複利の計算方法を示したもの、前年の利息は当年の元金に組み込まれ「利息が利息を生む」ことが分かります。