伝統園芸実習(盆栽)
5月17,18日の両日、伝統園芸実習(盆栽)の集中講義が行われました。
この授業は今年2月に予定されていたものが、コロナウィルス蔓延防止のため延期されたもので、この時期の開催となりました。
講師の津坂昇一先生は、本校で盆栽の非常勤講師を務めること16年の大ベテランです。
今年は例年、真冬の2月に開講していましたが、前述の通り、初夏の5月の開講となり、扱う植物が大きく変わりました。
例年は松とか真柏などの伝統的な一本物を扱ってきましたが、今年はオリーブ(Olea europaea)、カエデ(Acer)、アカメソロ(Carpinus laxiflora)、コケモモ(Vaccinium vitis-idaea)、テイカカズラ(Trachelospermum asiaticum)など、多くの植物の寄せ植え盆栽に挑戦しました。
通常の寄せ植えとは違い、盆栽の真髄である自然観、大木観を如何に表現するかがポイントなります。素晴らしい作品を作るには、それぞれの植物の植生を知る事はもちろん、その植物が自生している実際の現場や美しい写真や映像を見た経験が重要になります。
学生は自分のイメージする風景を小さな石板の上で作り上げました。
通常の一本物の盆栽とは違った寄せ植え風盆栽も味わいがあります。