教員ブログ

金融リテラシーを学ぶ(授業『キャリアデザインⅠ』)

著者:佐藤

21日の授業『キャリアデザインⅠ』では、お金のことについて取り上げました。

経済学や会計学ではない、個人が「稼ぎ、使い、貯めて、殖やす」というパーソナルファイナンスについてです。

個人のお金に関する学習への一般的な日本人の感覚について、例えば若田部昌澄さん(金融広報中央委員会委員 日本銀行副総裁)は、とある対談の中でこのように述べています。

「お金のことを考えることすら良くない」という感覚が日本人には根強く残っており、それが資産運用などを素直に学ぶ障壁になっているように感じます。

投資について学ぶことは「ダメなこと、いけないことである」という風潮が残っているということでしょうか。

「一所懸命に働いて得た収入の中から一部を、企業の生産活動に「投資」という形で参加する。その投資を受けて企業はより良い製品やサービスを生み、それが人々の生活をより良いものへと誘う。」このように投資という行為を捉えてみると、労働も投資も「私たちの生活を、住む社会をより良くする原動力」と考えられます。

アカデミーの学生は、卒業後に花と緑の業界を元気づける存在になるのと同時に、一人の個人・生活者として幸せな人生を歩んで行かなければなりません。その時に、投資に関することも含めて学生時代にお金に関する正しい知識を学び、考える力を養うことはとても大切なことである、と思います。

 

本日の授業資料の一部。同一金額を預金した場合の単利、複利それぞれの元利合計額の時系列グラフ。単利・複利の考え方だけでなく、時間が経つほどその効果が大きく現れることを知ると、若年からの投資行動の意味を理解できます。