マーケティングについて考えました 授業『起業・経営シミュレーション』
(筆者:佐藤)
16日の授業内容は、前回授業に続いてマーケティングについてです。
「〇〇にとってのお客様は誰ですか?」という問いに対して、複数の解があり得ることを具体的に考えてみました。
例えば、〇〇に「学校」を入れてみると、「学生」という解、「親・近親者」という解、「学生の就職先である企業組織」という解、引いては「社会」という解も十分にあり得ます。
ちなみに回答した学生は全員が「自分たち学生」と答え、その理由を「授業料を支払っているから」と理解していました。普段の消費行動が考え方の根底にあるからなのでしょう。
また、著名な企業経営者は「社会」であり、学生は「商品」であると語っていて、考え方や捉え方は本当に多様であると感じます。
このやりとりの後に、顧客の捉え方として”Buyer” “User” “Payer”という概念があるという話をし、金銭以外の視点を持つことの重要性を教えました。
ピーター・ドラッカーは「顧客の創造」が組織の命題と語り、フィリップ・コトラーは「顧客の満足」を重視するなど、顧客について考えることがマーケティングの第一義と捉えています。
このような問答を通して学生には「企業経営には多様な視点から物事を捉えて考えることが大切」であると学んで欲しいと願っています。