花き生産コース

Meister Course

新しい価値を生み出す種をまく

花き生産コースでは、学生自ら栽培計画・圃場管理を行い、生産物の市場出荷やイベントでの販売により植物を「商品」として扱う考え方を身に付け、生産現場における総合的マネージメント能力を養成しています。また、企業や自治体、大学と連携し、商品開発やスマート農業、環境負荷の少ない花き生産システム構築等に関する実践的な研究課題に取り組むことで、課題解決能力を高めます。圃場管理や課題研究の進捗状況、花と緑の業界の最新情報を定期的にコース内で情報共有することで、コミュニケーション能力の向上も図ります。

授業紹介

Lecture Introduction

花き生産実習

苗物・鉢物及び切り花について、播種・挿し木・育苗・移植・施肥・病害虫防除・出荷調整・価格決定等を体系的に学び、植物生産の基礎技術を習得します。
イベント販売実習

ぎふワールド・ローズガーデンのイベントにあわせて、農場で栽培した生産物を販売します。直接消費者と触れ合うことや販売アプリを使った商品管理、販売管理などを学びます。
スマート農業研修

農業の高齢化や担い手の減少、熟練技術の途絶といった課題を解決する手段として、ロボット技術や情報通信技術（I CT）を活用し、省力化・精密化や高品質生産を実現するスマート農業について学びます。

学生紹介

Students Introduction

柳下ゆうさん
（マイスター科花き生産コース2年）

愛知県立岩倉総合高等学校出身

国際園芸アカデミーに入学したきっかけは何ですか？

小学生のころから花が好きでした。中学、高校で理科・生物について学んでいくうちに、植物についてもっと知りたいという思いが強くなり、国際園芸アカデミーに入学しました。

学んで楽しい授業とその理由を教えてください。

アカデミーの授業で一番楽しいと思うのは、植物生理学です。植物が種から育って生きていく仕組みを1つ1つ知ることができ、とても面白いとおもいます。

アカデミーに入学して良かったことは何ですか？

アカデミーに入学して良かったことは、様々な植物を自分の目で直に見られることです。本に載っている植物が敷地内に植えられているため、間近に植物を見ることができ、植物の理解を深められます。

学校生活で一番楽しいことは何ですか？

学校外の園芸店や生花店へ視察に行くことです。どの様に植物が売られているか、また、その店ごとの工夫などが知れてとても楽しいです。

将来の夢（目標）は何ですか？

花に関わる仕事に就きたいと思っています。そのために、植物の生態や育て方などの知識・技術をたくさん身に付けておこうと考えています。

卒業生紹介

Graduate Students Introduction

大久保智彬さん
（マイスター科花き生産コース令和５年度卒業)

一般財団法人公園財団（フラワーパーク江南）勤務

国際園芸アカデミーに進学した理由は何ですか？

高校の授業の一環で花を扱う機会があり、そこで植物関係の仕事に興味を持ちました。将来、植物に携わる仕事に就きたいと考え、生産や装飾、造園と幅広く勉強できる国際園芸アカデミーに進学しました。

今どんな仕事をしていますか？

国営木曽三川公園の一つであるフラワーパーク江南で、企画広報をメインにイベントの準備や運営、SNSの更新をしています。特にイベント開催の際に、お客様から「楽しかった！！」などの言葉をいただけた時は仕事のやりがいを感じます。

国際園芸アカデミーで学んだことで、今どのような事が役立っていますか？

フラワーパークは季節ごとに植物が変わっていくので、現在見頃の花をSNS等で紹介しています。花の豆知識等を紹介する際には、園芸アカデミーでの花の生産や飾りを通じて培った知識が役に立っています。

今の目標は何ですか？

現在は、企画担当で幅広いイベントの開催に携わっています。今後はお客様にまた来たいと思っていただけるイベントを考えられるよう運営方法など勉強し、多くの方に花と緑に触れ合っていただけるようにしたいです。

アカデミーで学ぶ後輩に一言

アカデミーではインターンシップや学外視察など、様々な仕事を見て、体験することがでる授業が豊富にあります。その中で自分が将来何をしたいのかがよりはっきりしてくると思いますので、積極的に授業に参加することをおすすめします。

TOPIX
企業・自治体・大学との連携を推進しています！！

花き生産コースでは、企業や自治体、大学と連携した活動を行っています。
ウレタンメーカー・花き生産者との珪藻土ウレタンを用いた商品開発、プラスチックメーカーとの生分解性プラスチックの研究、可児市の浄化センターとの乾燥汚泥肥料の花壇での実証試験、企業の環境事業部との関ケ原町休耕田へのフジバカマ植栽、岐阜大学応用生物科学部との温室の暑熱対策研究などの取り組みを進めています。

卒業生の主な進路

一般財団法人公園財団（東京都）
株式会社佐藤園芸（長野県）
株式会社牧歌コーポレーション（郡上市）
株式会社ホームセンターバロー（多治見市）
株式会社堀部（七宗町）

株式会社名港フラワーブリッジ（愛知県名古屋市）
岐阜県職員（岐阜県）
有限会社ソメノグリーンファーム（茨城県）
有限会社角田ナーセリー（愛知県一宮市）　など

教員紹介

Teachers Introduction

花を育て、出荷・販売するためには、植物の生産技術・知識だけでなく、
チームとして働く力、商品開発力なども必要です。
これらの能力を、自主性をもって習得できるよう一緒に頑張りましょう！！

准教授／博士（農学）
（植物生理学　基礎育種学　他）

前田宝秀Takahide Maeda

名古屋大学大学院生命農学研究科博士課程後期課程修了。大学院でアサガオの花芽形成の研究に従事後現職。東海地域花き普及・振興協議会および愛知豊明鉢物流通改善協議会主催の東海鉢物品評会などにおいて審査員を務める。アカデミーでは植物の生産に関わる実習を担当。また、植物生理学・基礎育種学の講義では、植物の生長の仕組みや、育種の基礎知識・技術について解説する。
講師／博士（農学）
（栽培・生産論　園芸流通概論　他）

雨宮　剛Tsuyoshi Amemiya

名古屋大学大学院生命農学研究科博士課程後期課程修了。岐阜県庁入庁。岐阜県農業技術センター花き部、岐阜農林事務所農業普及課、岐阜県農政部農産園芸課花き係等を経て現職。花きの試験研究、花き生産・普及指導、花き行政を担当し、県内花き業界に幅広いネットワークを持つ。将来の花き産業を担う人材の育成と、花き業界の横のつながり、人脈づくりの支援を目指す。