教員ブログ

ぼかし肥を作る

著者:相田

園芸福祉・園芸療法を教えていて、よくある質問のひとつに「ぼかし肥の作り方を教えてください」、もしくは「教えてもらったのですが、忘れてしまったので、また教えてください」があります。先日も後者の質問がありましたので、ここにまとめます。ちなみに、ぼかし肥とは有機質資材(肥料)を植物に影響を与えないよう発酵させたものです。肥料焼けが少なく、すでに有機質が分解しているため即効性も高いのが特徴です。以下、私が教えて頂いたものをアレンジした作り方を記します。
材料は、米ぬか(6割)、油粕(2割、圧搾・ヘキサン不使用が良いとされる)、魚粉(1割)、ぼかし肥もしくは腐葉土(1割)、水(井戸水が一日置いた水が良いとされる)。
その他、密閉容器(業務用漬物樽などや厚手のビニル袋)、スコップ、トロブネもしくはシート。
①米ぬか、油粕、魚粉、ぼかし肥もしくは腐葉土を混ぜる。
②水を数回に分け入れる。うどんやクッキーを作る時のように真ん中に窪みを作り、そこに水を入れると良い。
③玉にならないよう混ぜ、軽く握り崩れない程度まで水を入れる。
④空気が入らないよう揺すりながら密閉容器に入れる。ビニル袋の場合、収穫コンテナを利用し、口はガムテープなどで密閉する。
⑤直射日光や雨が当たらない場所に夏なら1か月、冬なら3か月置く。発酵した匂い(糠床のような)がしたら完成。
難しくはありませんが、時間とお金がかかります。しかし、園芸福祉・園芸療法の現場では人気が高く、有機・無農薬、オーガニックに魅力を感じる方には有益な情報だったのではないでしょうか。

材料・資材の確認

材料・資材の確認

材料を混ぜ合わせる

材料を混ぜ合わせる

混ぜた後

混ぜた後

真ん中に窪みを作り水を入れる

真ん中に窪みを作り水を入れる

水入れ(2度目)

水入れ(2度目)

あとは容器に入れるだけ

あとは容器に入れるだけ

容器の中

容器の中