教員ブログ

植物検索アプリ

著者:井上 守

6月2日

商品動向リサーチⅡで、今、流行の植物検索アプリをいくつか試してみました。

植物検索アプリとは、名前のわからない植物の写真を撮ると植物名を教えてくれるものです。
もう少し詳しく説明すると、スマホのアプリを立ち上げ植物の写真を撮るだけで、クラウド上に写真がアップされて、世界中のAIが植物名を判定してくれます。

この手のアプリは4~5年前から、存在はしていましたが、全く実用に耐えるものではありませんでした。しかし、最近のAIはプロが使い始めています。

私は民間企業に勤めていたころ、葉の葉脈をスキャンして植物名の候補を挙げるソフトの開発に携わっていたこともあり、植物を同定(外見から植物名を判定)する難しさを知っているだけに、特別な思いで、ここ数年の検索アプリの発達に注目していました。

アプリの性能が上がった理由は2つあります。

1.映像処理技術が飛躍的に進歩したこと
→顔認識ソフトなどの技術が植物に応用されています。顔の認識に比べたら植物なんて簡単です。

2.AIが勝手に学習をできるようになった。
→データを人間がプログラムのデータベースに入力する時代は終わりました。たくさんのコンピューターが昼夜休みなく学習をしていきます。世界のすべての植物の図鑑のデータは当然のことながら、世界中の人から送られくる映像も取り込んで判断していきます。将棋のAIソフトが、AI同士の対戦のデータを次々と定跡として蓄積していくことと同じです。将棋の世界では名人でもAIには勝てなくなりました。

 

授業では、植物検索アプリ

1位のカバーアートGreenSnap

3位のAndroidアプリ「PlantSnap - 植物、樹木、花の鑑定」のアイコンPlantSnap

について、体験してみました。さすがに花が終わり葉だけになった植物はヒット率が悪かったですが、普通の植物は特徴を捉えた写真であればアカデミーの学生にとっても満足のいく結果でした。

アカデミーの学生は、AIの力も利用しながら、植物に関して人間味のある企画提案をできる人材を目指しています。

 

植物検索アプリを試す学生