教員ブログ

コミュニケーション能力

著者:井上守

コミュニケーション能力を鍛えるのはどうしたらいいのでしょうか?

座学でコミュニケーション能力を鍛えるノウハウを学ぶ事はできますが、あくまで机上での話です。

そこで、卒論では実践でコミュニケーション能力を鍛えていきます。

11月23日、SNSでつながった園芸関係の業者と消費者が一同に集まる「花友フェスタ」がポートメッセ名古屋で開催されました。このフェスタには1万人を超える人が集まり会場は大賑わいでした。

人で埋め尽くされた会場

そのような状況の中、学生は卒業研究のテーマである「ハーブの利用(仮称)」に関する情報収集のため、ハーブ関係の出展者やそれに集まる消費者からヒアリング調査を行いました。

 

この調査は簡単ではありません。前述の通り、大勢の参加者でごった返す中、業者の方に商売の途中でヒアリング調査を行わなけれなならないからです。来場者が空いた瞬間を狙って、手短に話を進めていかねばなりません。話が継続できるかどうかは、業者の方がその話に興味を持ってくれるかどうかで決まります。業者の方は「忙しい時に、この人と話を続ける価値があるかどうか」の一点で判断してきます。そのためには、いかに業者の方が興味を持ってもらうかを内容を練りに練ってPRする必要があります。

タイミングを見計らい調査を開始

 

相手の反応を見て臨機応変に対応

学生は普段の学校での様々な活動が、いかにその機会を保証されていたかに気づくでしょう。発表会におけるプレゼンテーションは内容がどんなにひどくても授業ということもあり、時間を確保してもらえるし、聞いてもらえます。しかし、実際のビジネスの現場ではつまらないプレゼンをしようものなら、次の機会は与えてもらえません。

そのためには、マーケットの動向には常に注意を払い、顧客のわずかな要望にも迅速に対応する必要があります。実際の現場はマーケットに対して真摯でなくてはなりません。一度決めたテーマでも調査や研究を進めるにあたり、何か違和感を感じたら、勇気をもって変更や修正を加え、マーケットの要望に応えていくことが重要です。これもコミュニケーション能力の一部です。