Meister Course

造園緑化
コース

花と緑の造園空間の創造

造園・緑化に関するデザイン、設計・施工、維持管理技術を学びます。
造園(ランドスケープ)は主に植物や石材、木竹といった自然素材を使いながら、快適環境(アメニティ)を創造することです。庭園や公園、街路樹、屋上・壁面緑化、ビオトープなどといった造園空間は、人々に潤いと安らぎをもたらし、環境を改善します。造園緑化コースではこれら空間を設計、施工、管理・運営するための知識や技術、感性について学びます。

授業紹介

Lecture Introduction

  • 花修景実習

    花を使った修景(景色を整えること)について学びます。ぎふワールド・ローズガーデンの実習フィールドでも植栽・管理をします。

  • 造園施工・管理実習

    石組みなど造園空間の施工や植物の生育特性に合わせた剪定、管理方法について学びます。

  • 測量実習

    距離・角度・高低差を測定することにより、図面を作成します。この実習では造園施工に必要な平板測量や水準測量など基礎的な測量方法について学びます。

学生紹介

Students Introduction

羽根 実咲さん
(マイスター科造園緑化コース2年)

(岐阜県立岐阜農林高等学校出身)

Q

国際園芸アカデミーに入学したきっかけは何ですか?

母が趣味でバラやツルバラなど育てている自宅の庭の管理を手伝っているうちに造園や園芸といった花と緑に興味を持ち、そのようなことが学ぶことができる学校を探していたところ、造園緑化コースがある国際園芸アカデミーのことを知り、進学しようと考えました。

Q

学んで楽しい授業を一科目教えてください。

より詳しい内容について実践を通して学ぶことができる造園施工・管理 実習Ⅱです。特に高木の剪定に興味を持ちました。座学より実習の方が好きな私には合っています。

Q

当校に入学して良かったことは何ですか?

自分が専攻する造園緑化コースの授業だけでなく、花き生産コースや花き装飾コースの授業を受講することにより、花と緑の知識や技術の幅を広げることができました。それぞれの科目が関連性を持っていることが分かりました。

Q

学校生活で一番楽しいことは何ですか?

学園祭(なんじゃ祭)です。高校時代はコロナ禍で学外の方々を招いた学園祭が開催できませんでした。今回、みんなで様々なアイディアを出しながら催しを考え実行し、学外の方々が学園祭を楽しむ姿を見て、ほんとうに良かったと思いました。

Q

将来の夢(目標)はなんですか?

造園業界で活躍できる人材になりたいです。まだ、ぼんやりとしたイメージしかありませんが、人と話すのが好きなので、お客様と相談しながら造園空間を創り上げるような仕事をしたいです。

卒業生紹介

Graduate Students Introduction

小松 大記さん
(マイスター科造園緑化コース令和4年度卒業)

株式会社岐阜造園勤務

Q

国際園芸アカデミーに進学した理由は何ですか?

大学卒業後、建設コンサルタント会社に就職しましたが、庭師である父の影響を受け、私自身も造園業を仕事にしたいと考えました。

Q

今どんな仕事をしていますか?

現在、工事部で個人庭やゼネコンの大型物件等、幅広い現場での造園工事に携わっています。現場では地盤の整地や客土の搬入、砂利敷きや高木・低木の植栽、樹木の剪定など造園に関わるあらゆる作業を行なっています。

Q

国際園芸アカデミーで学んだことで、今どのような事が役立っていますか?

植物について幅広い分野の授業を受講したおかげで、多角的な視点で庭づくりを捉えることができるようになったと思います。また、学園祭(なんじゃ祭)や卒業制作では、デモガーデンを同級生たちと作庭しました。庭園のコンセプト案まとめ、計画、設計、施工までを学生自身の手で行ったことで、一つの庭を作る流れを学ぶことができ、とても貴重な体験でした。

Q

今の目標は何ですか?

まずは仕事の流れを一通り覚えることです。工事現場での立ち回り方を学び、限られた時間の中で作業をいかに効率よく進められるか考えられるよう になりたいと思います。その後は、植栽工事、石工事等多岐にわたる造園工事の多くを扱えるようなオールラウンダーの職人になりたいと考えています。さらにもっと植物に関する知識を習得して、植物を扱うプロフェッショナルになりたいと思います。

Q

アカデミーで学ぶ後輩に一言

国際園芸アカデミーで学んだ経験のほとんどは、園芸、装飾、造園の分野に進む人にとって、とても大事なことばかりだったと就職して実感しています。授業で使用した教材やプリントなどはしっかり保管しておくと、仕事で困った際に見直す良い資料になると思います。

TOPIX
第61回技能五輪全国大会(造園)
敢闘賞受賞! マイスター科2年梅木夕佳さん・マイスター科2年宮本端姫さん

今回の競技は2人組の課題で、2日間で10時間30分の制限時間 内に図面に示された庭を支給される材料を用いて作庭するものでした。1日目は制限時間いっぱいでの完成となりましたが、2日目は無事制限時間内に完成させることができました。審査の結果、2人の努力が実を結び、敢闘賞をいただきました。

※マイスター科2年梅木夕佳さん・マイスター科2年宮本端姫さんの学年は大会当時です。

 

卒業生の主な進路

    • 大島造園土木株式会社(愛知県・名古屋市)
    • 株式会社岐阜造園(岐阜市)
    • 株式会社小林造園(京都府)
    • 株式会社辻井造園(滋賀県)
    • 株式会社TONZAKOデザイン(名古屋市)
    • 株式会社広野園(静岡県)
    • 株式会社プランツスケープ(神奈川県)
    • 公益財団法人名古屋市みどりの協会(名古屋市)
    • 公益財団法人浜松市みどり振興財団(静岡県)
    • 昭和造園土木株式会社(岐阜市)
    • 中部大学応用生物学部(愛知県・進学)
    • 村繋造園土木株式会社(愛知県江南市) など

    教員紹介

    Teachers Introduction

    ひとつの造園作品を造るにはさまざまな知識や技能が必要になります。
    造園緑化コースでは知識や技能を網羅的に学びながら、
    これらを総合化するためぎふワールド・ローズガーデンや学内で小庭園を制作します。

    • 学長
      (園芸文化研修 公園・緑化概論 他)

      今西良共Yoshitomo Imanishi

      千葉大学園芸学部環境緑地学科卒業。名古屋市役所職員として長年に亘り公園緑地行政に従事。公園緑地の計画から整備及び管理運営まで幅広く携わるとともに、花や緑にふれあう機会の提供や市民活動の支援など様々な事業を展開。大学の非常勤講師や国や地方公共団体の審議会・委員会等の委員多数。

    • 教授/博士(造園学)
      (造園学概論 花修景実習 他)

      相田 明Akira Aida

      東京農業大学大学院農学研究科博士後期課程修了。同大学造園科学科助手を経て現職。日本造園学会中部支部支部長、日本造園修景協会東海支部副支部長、NPO法人日本園芸福祉普及協会監事、岐阜市景観審議会委員、各務原市景観審議会委員、ぎふ清流里山公園運営協働会議委員など。

    • 准教授
      (造園施工・管理実習 造園工学・施工論 他)

      新井 俊宏Toshihiro Arai

      東京農業大学農学部造園学科卒業。(株)アーク造園設計事務所を経て岐阜県庁入庁。公園緑地課、花フェスタ記念公園、都市公園課などを経て現職。1級造園施工管理技士、1級造園技能士、1級土木施工管理技士、技術士補(建設部門)、岐阜県自然工法管理士などの資格を持つ。学生同士の協調性と個人の創造性を伸ばすことに主眼を置いて指導している。