秋の花が咲いています
残暑が厳しかった今年の夏、9月の終わりになると、秋の花が目立つようになっています。ヒガンバナの最盛期が終わり、シュウメイギク、フジバカマが咲いてきました。ヒガンバナとシュウメイギクはもともとは中国の植物です。ヒガンバナはいつ日本に渡来したか分からず、日本の歴史以前に渡来してきていたということで、史前帰化植物ともいわれています。最近、赤花だけでなく白花の株もよく見られるようになりました。シュウメイギク(秋明菊)は京都貴船に群生が見られることから貴船菊とも呼ばれます。菊とはついていますが、キク科ではなくキンポウゲ科の植物で、アネモネ属に入ります。フジバカマは秋の七草の一つで、こちらはキク科の植物です。もともとは中国の植物ともいわれていますが、日本にも本州から九州まで広く分布し、万葉の頃から日本人に親しまれてきました。シュウメイギクもフジバカマも日本庭園によく似合う植物で、当校の和風庭園ではずい分見ることができます。
園芸療法実習園に咲く白花のヒガンバナ 和風の庭にはシュウメイギクが似合います
ピンク花のシュウメイギク
竹垣にフジバカマ フジバカマの花