教員ブログ

商品動向リサーチⅡ 試験

商品動向リサーチは日本で流通する園芸植物約1600品目の中から、取り扱い金額上位300品目を重点的に学習する授業です。
この上位300品目を学習することで、金額ベースでは小売店で扱われる全商品の80%以上の品目をカバーすることができます。

従来の植物名を記入する問題

従来の植物名を記入する問題

 

2年生になり、それぞれコースごとに専門性も深まってきたことから、今年は300品目の中から、各コース共通問題として70問出題し、各コースオリジナルな問題を各30問出題することにしました。(これは4月のガイダンスで説明済みです。)

<装飾コースの場合>
従来の授業で学習する品目は基本的に属名ベースになっており、キクやバラなどは多くの品種がある大品目は品種名までは学習していませんでした。かねてから、大品目については品種名まで掘り下げてほしいという要望がありました。そこで、満を持して今年からバラなどの一部の大品目については品種名を答えさせる試験を追加しました。数多い品種をやみくもにすべて覚えるのはナンセンスなので、青山フラワーマーケット出身の林先生から、現場でよく使われる品種をピックアップしてもらい、その中から試験を問題を作成しました。これは学生にとっては大変ハードルが高い事です。品種ごとの特徴を理解する必要があるからです。写真のように一見同じにみえる白いバラでも特徴があり、品種に分かれています。

白いバラの品種が並ぶ

白いバラの品種が並ぶ

<造園コースの場合>
造園コースの問題は樹木を同定する問題を追加しました。樹木は写真だけで同定するのは難しいので、全体像、拡大図、花、などの複数の写真をみて判断します。また、それも難しい場合は、特徴を一言コメントで追加しました。写真で樹木を同定することはそれだけ難しいということです。

<生産コースの場合>
生産コースは園芸植物の知識をさらに掘り下げるために、品目順位301~360位の品目を追加しその中から試験を出しました。300位を超えるとあまり見たことがない植物も登場してきます。ガーデンセンターなどで、即戦力となるためにはより多くの品目の知識が必要だからです。

 

コース別 試験問題

コース別 試験問題

 

学生は4月から共通分野に加え、コース別試験分野の対応もしてきており、お互い切磋琢磨して頑張っています。