生涯学習
切花の鮮度保持を科学的なアプローチから考えるという生涯学習を行いました。
ご存じの方も多いと思いますが、この講座は学生でなく一般市民に対して公開講座を行うものです。
この講座では流体力学ででてくるハーゲンポワズイユの定理から、様々な切花の鮮度保持技術を検証していこうというものです。この定理を説明すると大学の物理学の授業になってしまいますので、ここでは理論とは少し距離を置き、いくつかの実験を通して、この定理を実感として理解できるようにします。
この講義のハイライトは水の表面張力を下げる実験です。普通の水には1円玉が簡単に浮きますが、お湯や界面活性剤の入れた水にはどんなにがんばっても1円玉は浮きませんでした。
つまり、水を熱してお湯にしたり界面活性剤を入れることにより、水の表面張力を低下させ水をサラサラにすれば、切花の導管の中をスムーズに流れることができるのです。
この基本がわかれば、切花の鮮度保持に関する様々な都市伝説が真偽が簡単に判断できるようになりました。