教員ブログ

造園施工管理実習Ⅰ (マツ材線虫病防除実習)

10月17日、マツ類樹木を枯らすマツ材線虫病の防除実習を行いました。マツ材線虫病は、マツザイセンチュウという線虫がマツの材内で増殖しセルラーゼを分泌することにより樹木を枯らしてしまう病気です。マツザイセンチュウは自らは樹木から樹木へと移動できないため、マツノマダラカミキリという昆虫の体内にもぐりこんで伝播していきます。実習材料には、今夏この病気に侵されて枯れ9月の台風で倒れていた学内の敷地にあるアカマツを用いました。枯れたアカマツの枝を鋸や手斧で割ると、材内からマツノマダラカミキリの幼虫が沢山侵入していました。この幼虫が来年5月以降に成虫となって飛び出していき、新しい健全なマツにマツザイセンチュウを運んでいきます。午後からは学校敷地内の健全なクロマツに殺センチュウ剤を樹幹注入する実習をおこないました。

 

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