教員ブログ

授業『起業・経営シミュレーション』

(著者:佐藤)

このホワイトボードは4月28日の授業で5名の学生が「或る主題」に対してディスカッションを行ったその内容を教員が記述したものです。受講生の脳内の思考地図を見える化したものとも言えるでしょう。

今回の授業テーマは企業理念・経営理念であり、理念が実際の企業経営、社員の思考や行動の規範に影響を与えるのか与えないのか、またどうすれば影響を与えられるのかといったことを考える回なので、タイムリーな題材として、『某飲食チェーン企業の役員の発言が企業経営に与える影響について』、各々が考えたり感じたりしたことを話し合いました。

高校を卒業して直ぐにアカデミーへ入学した多くの学生は企業経営に関する知識や経験が少ないと思われるのに、時間の経過とともに「自分の考えを相手へ伝えたい」という意志で発言する学生が増えてきました。

中には「これは従業員の意欲や愛社精神を削ぐ発言では」や「そういう発言をする人を雇うような体質の会社なのか」、「確か他にも顧客とのトラブルを起こしていたはずで、こうしたことを続けて起こすのは…」など、この問題の本質を射抜くような発言まで出て来て驚きました。

こうした授業方法は、上手く作動すれば学生の思考能力の向上や知識定着、相互尊重にとても大きなアドバンテージをもたらしますし、「多様性」がイノベーションの源泉になることを実感を持って学生は学ぶことができます。

学生の顔を見ていて、今回の授業は企図していたような流れになったと感じました。