教員ブログ

園芸福祉と園芸療法(精油とレイズドベッド)

園芸福祉論・実習では、園芸福祉(農園芸活動を通じた幸福の追求)や園芸療法について学びます。今回は授業(12月24日クリスマス)のほんの一部を紹介します。

まずは精油(エッセンシャルオイルまたはハーブオイル)の作り方について。水蒸気蒸留法による精油抽出器で精油ができる過程を観察します。材料は園芸療法実習園のレイズドベッドにあるローズマリー。ローズマリーを水蒸気で蒸し、そこに含まれる精油を冷却槽で冷やすと、精油とハーブウォーターが抽出されます。ハーブウォーターは200ml程度抽出されますが、精油はハーブウォーターの表面に浮かぶ油ほどしか取れません。精油が高価な理由が分かります。

もうひとつは、誰でも農園芸活動を楽しむことができるといった発想から考えられたレイズドベッド(立ち上げ花壇、本学園芸療法実習園にある)の体験。高齢者疑似体験キット「うらしま太郎」を装着し、車いすに乗り、座位(座ったまま園芸活動ができる)のレイズドベッドを体験。また、さまざまな身体の障害に対応した移植ゴテや園芸用フォークなども紹介しました。

なお、本授業は3校(岐阜県立国際園芸アカデミー、岐阜県立森林文化アカデミー、岐阜県農業大学校)連携公開授業となっており、これら学校に所属する学生、教職員は授業に参加することができため、今回、各学校から参加がありました。参加者の皆様、お忙しい中ご聴講有難うございます。

 

精油の抽出(水蒸気蒸留法)

精油の抽出(水蒸気蒸留法)

高齢者疑似体験キット「うらしま太郎」を装着し、車いすに乗り、座位(座ったまま園芸活動ができる)のレイズドベッドを体験

高齢者疑似体験キットを装着し、車いすに乗り、レイズドベッドを体験

さまざまな身体の障害に対応した移植ゴテや園芸用フォーク

さまざまな身体の障害に対応した移植ゴテや園芸用フォーク