教員ブログ

坂折棚田と銀の森で実習

「造園施工・管理実習Ⅰ」の授業でマイスター科1年が坂折棚田と銀の森を訪問しました。

日本の棚田百選にも認定された坂折棚田は、開学当初から実習を行っているフィールドです。まず、NPO法人恵那市坂折棚田保存会の田口譲会長から坂折棚田の沿革について、また、環境教育の視点から棚田の生態系について説明し、その後、さまざまな生物が生息する空間である「棚田ビオトープ」で、除草、田植えをしました。学生は棚田ビオトープにヤマアカガエルのオタマジャクシが多いのにビックリ。また、今年は簡易な測量実習をおこない、巻尺、測量ポール、水平器で棚田の傾斜を計測しました。学術的な棚田の定義は1:20以上ですので、5%となります。棚田ビオトープは9%だったので、その急勾配が分かると思います。

「銀の森」の庭園の設計は東京の造園家である山田茂雄先生によるもの。「食」をテーマにした商業施設で、趣の異なった和食店、和菓子店、洋菓子店、洋レストランなど建物が点在する造園空間の計画を上手くまとめているのが、この庭園の特徴です。入口から続く歩道の両側の芝築山は、山の中に入っていくイメージで、野趣あふれる薪積みと焚き火スペース、「食」を感じさせる葡萄棚、芝生広場の上のすっきりとした柵なしのウッドデッキが素敵です。

棚田ビオトープの草取り

棚田ビオトープの草取り

棚田ビオトープでの田植え

棚田ビオトープでの田植え

銀の森のウッドデッキ

銀の森のウッドデッキ