教員ブログ

基礎育種学

2年生対象の選択科目「基礎育種学」では、変化咲朝顔を用いてメンデルの遺伝の法則について学んでいます。変化咲朝顔とは、江戸時代に盛んに作出された葉や花が非常に珍しい形となる朝顔です。メンデルの遺伝法則にしたがって、潜性(劣性)遺伝子をホモで持つ個体のみが変化咲となり、顕性(優性)遺伝子を1つでも持つと普通咲となり、ヘテロの個体から採れた種を播くと、普通咲と変化咲が3:1の割合で出現します。変化咲と普通咲の個体は、子葉・本葉の形を注意深く観察すると鑑別できます。今回は、5系統の種子をそれぞれ40粒ずつ播いて、変化咲きの割合を調査しました。系統によって多少のばらつきはありましたが、メンデルの法則の通り概ね1/4の個体が変化咲となっていました。下の写真は、’采咲(さいざき)’という種類の朝顔の苗です。どれが変化咲かわかるでしょうか?

葉の形を観察して変化咲きと普通咲きの鑑別を行っています

変化咲きアサガオの鑑別

どの個体が変化咲でしょうか

どれが変化咲きアサガオでしょうか?