教員ブログ

造園空間の見学

5月23日、雨天の中、造園施工・管理実習Ⅰ、造園学概論(ともにマイスター科1年)の授業で坂折棚田(岐阜県恵那市)、銀の森(岐阜県恵那市)、ぎふ清流里山公園(岐阜県美濃加茂市)を訪問しました。

坂折棚田は日本の棚田百選にも認定された景勝地。雨の日には雨の風景がありました。花フェスタ記念公園の中に完成した「岐阜県立国際園芸アカデミー実習フィールド」の植栽地「花と緑の棚田」(2018年4月の教員ブログを参照)は、この坂折棚田をイメージして設計されています。まず、さまざまな石の積み方の展示をしている「石積みモデル」の前で説明。棚田の石積み技術は、造園のそれと基本的に同じです。次に道路の計画によく使うパーセント勾配(高速道で見ると思います)を実際の傾斜で計測、その場で野帳に記入し計算しました。最後に棚田ビオトープで除草の後、田植えをしました。ちょうどオタマジャクシが沢山いる頃。棚田ビオトープにも沢山いました。

銀の森は商業施設の造園空間で、和と洋の造園空間のつながり部分が上手さと感じさせます。

ぎふ清流里山公園は平成記念公園「昭和村」がリニューアルして開園した都市公園で、昨年まで年に1回、正門前の植栽を造園緑化コースの学生がおこないました。ここには昨年、国際園芸アカデミーのサークル「お庭クラブ」と私、市民が協働でつくった現代アート作品「キノコのスール」があり、それらも見学しました。

造園は近年ではランドスケープと言われるように、庭園だけでなく、さまざまな空間、広がりを見せています。これらすべてをみることは出来ませんが、今回、代表的な造園空間を見学、体験できたと思います。

生態系保全のための田植え

生態系保全のための田植え

棚田ビオトープにいたニホンイモリ

棚田ビオトープにいたニホンイモリ

ブドウ棚が美しい銀の森

ブドウ棚が美しい銀の森