株式会社辻井造園
代表取締役 辻井博行さん
| 本社所在地 | 滋賀県大津市坂本2-7-18 |
|---|---|
| 事業内容 | 造園工事業 |


仕事内容
辻井造園のルーツは、かつて比叡山麓・坂本の地で活躍した穴太衆の石工にあります。
坂本には今も多くの穴太衆積みの石垣が残され、先人から受け継がれてきた伝統の石積み技法が、風情ある町並みを今日に伝えています。
1921年(大正10年)、初代・辻井源之助が「辻源」の屋号で造園業を始めて以来、百余年にわたり庭づくりに携わってきました。
町家や社寺の庭園をはじめ、商業施設のランドスケープ、住宅の外構、公園や公共緑地に至るまで、さまざまな場所で「人と自然」が調和する風景をかたちにしてきました。
その土地の環境や風土に寄り添い、自然の美しさを見つめ、時を重ねながら育んでいくこと。古き良き伝統の「技と心」を礎に、現代建築やライフスタイルにも調和する空間を創造し、日々の暮らしに豊かな風景を届けることを、私たちの役割と考えています。
また、唐崎霊松や文化財庭園の保存にも携わり、先人から受け継いだ伝統の本質を守りながら、次世代へと継承する取り組みを重ねてきました。
近年では、大阪・関西万博をはじめ、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなど海外のプロジェクトにも携わっています。言葉や文化、環境の違いを越え、日本の美意識と伝統技法を通して、日本庭園文化を世界へ伝える挑戦を広げています。
風景を「つくる」だけでなく、「守り、育て」、そして「未来へつなぐ」。それが、私たちの庭づくりの原点です。
これからも「伝統と革新」を大切にしながら、人と自然が共に歩む、美しい未来の風景を創り続けてまいります。

求められるスキル
私たちが大切にしているのは、あきらめずに物事に向き合い、学び続けようとする姿勢です。 庭づくりは、すぐに答えが出る仕事ではありません。 植物の成長や季節の移ろいを感じ取りながら、時間をかけて自然を理解し、少しずつ風景を形にしていく仕事です。だからこそ、日々の作業を丁寧に積み重ね、失敗から学びながら一歩ずつ成長していく姿勢が何より大切になります。
また、庭づくりの現場では一人で完結するものではありません。仲間と声を掛け合い、ときには笑い合いながら助け合い、一つの庭をつくり上げていきます。そのため、協調性や思いやりの心も欠かすことのできない力です。 同じ想いを持つ仲間とともに挑戦を重ね、庭づくりへの情熱を持って風景を形にしていくこと。そして何より、ものづくりの面白さを楽しむ気持ちを大切にしています。

国際園芸アカデミー出身者の印象
梅木さんは、とにかく真面目で根気強く、日々の作業にも一つひとつ丁寧に向き合う姿勢が印象的です。学校での実習を通して培ってきた基礎力は、現場でもすぐに力を発揮しており、技能五輪への挑戦で得た経験は、作業の理解力や判断力にも活かされ、自信にもつながっています。何よりも、庭づくりの仕事そのものを楽しんでいる姿が伝わってきます。
また、明るい笑顔と協調性があり、仲間と良い関係を築きながら、現場の雰囲気を和ませてくれる存在です。その人柄はお客さまからの評判も良く、丁寧な仕事ぶりと誠実な対応に、嬉しいお言葉をいただくこともあります。今後さらに経験を重ねることで、技術面だけでなく、人としても大きく成長していく姿を楽しみにしています。

学生の皆さんにひとこと
造園の魅力は、自然から学び、自分の手で風景をつくり、時を重ねながら育んでいくところにあります。正解が一つではないからこそ、考え、工夫し、挑戦する面白さがあり、思い描いた風景を自分の手で形にしていく喜びがあります。
学校で学ぶ植物や環境に関する基礎知識、そして実習での経験は、現場に出たときの大きな力となります。最初から完璧である必要はありません。分からないことをそのままにせず学び続けること、そして仲間と協力しながら前に進んでいくことが大切です。
経験を重ねる中で、技術やセンスだけでなく、自然を見る目や空間を感じ取る感性も少しずつ育っていきます。
造園の仕事は、小さな坪庭から街並みの景観、さらには海外の広大な庭園まで、実に幅広い世界が広がっています。将来、自分が現場で活躍する姿を思い描きながら、失敗を恐れず、風景づくりの面白さを感じつつ、一歩ずつ自分なりの挑戦を楽しんでください。


